99歳のイギリスのおじいちゃんの偉大な行動が、いま世界中で注目を集めています。
私も感動して、シェアせずにはいられなかったので、まだご存じない方のために紹介させていただきます。
このおじいちゃんとは、イギリス南部に住むトム・ムーア(通称キャプテントム)さん御年99歳のこと。
第二次世界大戦で従軍した元退役軍人で、今月4月30日に100歳の誕生日を迎えます。
キャプテントムは、骨折やガンの治療で医療関係者にお世話になった過去がありました。
その感謝をもとに、現在世界中で蔓延している新型コロナウィルスで必死に医療に従事している方々のために、今月上旬に一肌脱ぐことを決意します。
それが、自宅の庭を100往復するというチャレンジで集まったお金を、医療機関に全額寄付するというもの。
4月上旬に開始して、当初の目標金額は1,250ドル(約13万4000円)。
しかし、この偉大な行動が様々なメディアで紹介され、世界中に拡散されます。
募金は見る見るうちに爆発的な勢いで集まり、たった20日間程度で2800万ドル(約30億円)も集めてしまいました。
「頑張っている人のために、少しでも力になりたい」
本来ならば、歩くこともままならないほどのご高齢。
しかし、自分の体力よりも、医療従事者を助けたいという一心で始めた行動に、私も心を動かされました。
さらに、キャプテントムはミュージカルの名曲「You’ll Never Walk Alone(人生ひとりではない)」という歌を、英国のトップ・ミュージカル・スターであるマイケル・ボール(Michael Ball)とデュエットし、全英シングルチャートで初登場1位という偉業まで達成。
無償の愛で、たった一人立ち上がったこのおじいちゃんの偉大な行動が、世界中にさらなる感動を呼び起こし続けています。
新型コロナのせいで、暗いニュースばかりが目立つ昨今。
しかし、どんなに困難な状況でも、決して諦めず、明るい未来を信じて、力強く前を歩くキャプテントムの後姿に、改めて勇気を分けてもらえた気がしました。